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膠原病の治療法にはどの様なものがあるのですか?

膠原病治療

 

膠原病の治療は、それぞれの病気に共通する自己免疫反応炎症反応を抑制する薬物療法を中心に行います。治療の目的は、病状が落ち着いた状態である「寛解」を保ち、炎症によって障害された組織を出来るだけ正常に戻し、病変の進行を防ぐことです。病因が明らかではないため、病気の原因に直接働きかける原因療法がないのが現状です。

 

現在、薬物療法の中心となる薬は、ステロイド薬、非ステロイド薬、免疫抑制薬、抗リウマチ薬(生物学的製剤を含む)の4つです。

 

近年の医薬品の研究開発は著しいもので、早期に「寛解」をもたらして、その状態を長期間維持出来るようになったのです。今も、膠原病に特異的に作用する治療薬が開発され続けています。

 

薬物療法のほか、体外循環療法、理学療法、外科的治療、運動療法などが、必要に応じて行われます。新しい治療法として注目されるのが「造血幹細胞移植」です。

 

造血幹細胞移植とは、正常な血液が作れない人に、別の人の造血幹細胞(血液に代わる細胞)を移植して正常な血液が作れるようにする治療法です。

 

まだ、実用段階になっていませんが、数年前から試みられていて関節リウマチや全身性エリテマトーデス、強皮症などに有効性があると報告されています。実用化されれば大きく膠原病の治療が前進するでしょう。

 

 

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膠原病には薬物療法以外の治療法もあります

膠原病の治療は薬物療法が中心ですが、それとはまったく異なる治療法もあります。それは「血漿交換療法」と呼ばれるものです。

 

膠原病では、血液の中に自己抗体や免疫複合体が流れ、それが組織に沈着して炎症が起こります。また、血液中リンパ球や白血球も免疫・炎症反応に関与しています。

 

血漿交換療法では、患者さんから血液を採取して、自己抗体や免疫複合体などを取り除いて、体にとって有益な成分は再び患者さんの体に戻すという方法が行われます。

 

これは、薬物療法によって十分な効果が得られない場合に補助的に行われます。抗体を除去するだけでは、血液中の抗体産生が高まってしまうことがありますので、薬物療法が併用されます。

 

現在、血漿交換療法の医療保険が適用されるのは、悪性関節リウマチと、全身性エリテマトーデスの急速に腎炎が進行している場合、および中枢神経の症状があらわれた場合です。

 

血漿交換療法のほか、「白血球除去療法」があります。これには、免疫反応に関わるリンパ球を取り除く「リンパ球除去療法」や炎症に関わる顆粒球を取り除く「顆粒球除去療法」などがあります。これらはまとめて「体外循環療法」と呼ばれます。

 

 

膠原病の治療には理学療法も有効です

膠原病では、その背景にある異常な免疫反応と、それによって起こる炎症を抑える為に「薬物療法」が中心的な治療法として行われます。

 

一方、炎症によって関節が痛み、安静を保って動かさずにいると、関節が固まって動く範囲が狭くなったり、筋肉が萎縮したりして弱ってきます。これらを改善するためにも、理学療法も必要になってきます。

 

関節や筋肉の腫れや痛み、こわばりは、炎症が強い時だけでなく、関節周囲の筋肉の血流不足によっても起こることがあります。こうしたときは、レーザー療法や温熱療法などの「理学療法」が行われることもあります。

 

レーザー療法は、関節や筋肉の患部に、低周波のレーザーを照射して、症状を緩和させます。炎症の抑制や血行促進、腫れや痛みの改善に効果があることが分かっています。温熱療法は、患部を温めて症状をやわらげます。血行が促進されて、痛みによる不快感が軽減されます。下記の様な温熱療法がありますが、いずれも医療施設(医療保険適用)で行われます。

 

レーザー療法

低周波のレーザー光線を患部に当てて、深部に到達させることで、関節や筋肉などの炎症を緩和します。

 

ホットパック

40度ほどに温められたホットパックを患部にあてて温めます。保湿性の高い蒸しタオルにようなものです。患部の血行をよくし新陳代謝を高めます。

 

パラフィン浴

50〜60度に温めた液体のパラフィン(ロウの一種)に3秒ほど患部を浸します。パラフィン膜が凹凸の指などの表面を覆い、均一に温めることが出来ます。

 

マイクロ波

マイクロ波を患部に10分ほど照射します。電子レンジの原理で皮膚から筋肉まで均一に温めて、新陳代謝が促進されます。

 

 

膠原病の治療中の注意点

膠原病以外の病気やけがなどで、外科的手術を受ける場合などは、必ず事前に担当医に相談しましょう。手術は身体的に強いストレスがかかるため、ステロイド薬などの常用薬の使用量を増やさなければならないことがあります。

 

また、虫歯などの歯科治療が必要になる事もあるでしょう。アスピリンなどを服用していると、処置の後に血が止まりにくくなることがあります。だからといって、薬をやめれば膠原病治療に支障が出ます。

 

抜歯の時は麻酔薬が使われたり、術後に鎮痛薬や感染予防の抗生物質が処方されたりすることもあります。その際も担当医に相談しましょう。

 

膠原病患者の方のなかには、鍼灸治療によって痛みを軽減したいという人もいますが、膠原病では体に傷がつくことも症状を悪化させたり、感染症を招いたりする原因となります。出来るだけ避けた方が安心です。

 

このほか、眼科治療や予防接種などの膠原病以外の治療を行ったり、健康食品や漢方薬などを取り入れたりするときも、必ず担当医に相談してから行いましょう。


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