膠原病の症状をチェック | 膠原病症状ナビ

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膠原病の検査は主に血液検査が行われます

血液検査

 

膠原病の専門医の問診が終わると、膠原病の特徴的な症状があるか、他の病気の疑いはないかなど、身体を診察します。膠原病が疑われるとすれば、膠原病に含まれる病気の中で、どの病気に当てはまるかを判断します。

 

膠原病を見慣れた専門医は、初診時の問診と診察によって、おおよその病名を絞り込むことが出来ますが、多くの検査が必要となります。

 

 

膠原病の検査には、診断するための検査と、治療方針を決めるために病気の状態を把握するための検査があります。さらに、治療が開始されると、治療経過をみる為の検査薬の副作用をみる為の検査合併症を知る為の検査など、必要に応じて行われます。

 

膠原病には「診断基準」という、厚生労働省が定めた診断するための目安があります、症状や検査異常が典型的であれば診断は容易ですが、そうでない場合や診断基準に満たない軽症の場合もあり、診断は難しいです。そのような場合は「膠原病の疑い」と診断されて、しばらく経過を観察することもあります。

 

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膠原病の早期診断に血液検査は欠かせません

血液検査は、静脈血を採取して病状などを調べる臨床検査の一つで、1回の採血で様々な情報を得ることが出来ます。膠原病は炎症を引き起こす病気ですから、まず赤沈(赤血球沈降速度)や炎症反応を調べます。また、赤血球・白血球・血小板の血球(細胞)成分や、血漿(けっしょう)または、血清の液体成分を調べます。

 

赤血球が少ない時は貧血を示します。慢性の炎症や出血があるときも貧血が見られますが、膠原病の診断で重要なのは、全身性エリテマトーデスにみられる溶血性貧血で、赤血球に対する自己抗体(クームス抗体)が、赤血球を破壊してしまうことで起こります。

 

白血球の減少は、全身性エリテマトーデスやシェーグレン症候群、混合性結合組織病によくみられます。白血球の中には、好中球、リンパ球、好酸球などの細胞が含まれていますが、とくにリンパ球の減少が特徴的です。反対に、結節性多発動脈炎などの血管炎を伴う膠原病では、白血球が増えると同時に血小板も増える傾向にあります。

 

血液とは?

  • 血液は、体重の約7〜8%を占めます。そのうち約45%が、赤血球、白血球、血小板などの細胞成分で、残りの約55%は、血清または血漿の液体成分です。
  • 赤血球 … 赤い液体成分で、ヘモグロビン(血色素)によって酸素を運びます。
  • 白血球 … 無色の個体成分です。体内に入った異物や細菌を処理します。
  • 血小板 … かけら状の個体成分です。血液凝固や止血作用などです。
  • リンパ球 … ウイルス等に感染した細胞や腫瘍細胞を処理します。
  • 顆粒白血球 … 顆粒(微小なつぶ)を持っている白血球です。
  • 血漿(血清) … 淡い黄色の液体成分です。たんぱく成分、肝機能、腎機能、脂質、電解質、自己抗体、補体価などをみます。

 

 

膠原病の診断に重要なのは血液検査による抗核抗体の確認です

膠原病では、自分の体の組織や成分を異物と勘違いして排除しようと、自分の体を標的とする「自己免疫」が起こります。このとき、身体の成分に対する抗体が産出されますが、これが「自己抗体」です。

 

自己抗体は、自己免疫疾患の証ともいえますが、その多くは病気の標識にもなって、膠原病の診断に有効です。代表的な自己抗体が「抗核抗体」と「リウマトイド因子」です。自己抗体の有無や種類、量を調べることで、確実に膠原病を診断することができます。

 

抗核抗体にはたくさんの種類がありますが、特定の病気に限ってみられるものと、複数の病気にまたがってみられるものがあります。陽性がみられれば、病気の診断に有力な手がかりとなりますので、病気の目印となります。

 

一方、ガンマグロブリン)(細菌やウイルスなどを排除する抗体)に含まれるIgGに対する抗体が「リウマトイド因子」で、関節リウマチでは80%の陽性を示しますが、他の膠原病でも陽性をみることが出来ます。

 

むしろ「抗CCP抗体」の方が関節リウマチに特異性の高い抗体で診断に有効です。また、血管炎症候群にみられる抗好中球細胞質抗体も自己抗体で診断に有効です。

 

特定に病気に限ってみられやすい抗核抗体

  • 全身性エリテマトーデス … 抗DNA抗体、抗Sm抗体、LE細胞など
  • 関節リウマチ … 抗CCP抗体
  • 強皮症 … 抗Scl-70抗体
  • CREST症候群 … 抗セントロメア抗体
  • 多発性筋炎・皮膚筋炎 … 抗Jo-1抗体
  • シェーグレン症候群 … 抗SS-B抗体
複数の病気にまたがってみられる抗核抗体
  • 抗UI-RNP抗体 … 混合性結合組織病、全身性エリテマトーデス、強皮症、レイノー現象、肺高血圧など
  • 抗SS-A抗体 … シェーグレン症候群、混合性結合組織病、全身性エリテマトーデスなど

 

 

膠原病は血液検査以外の検査もあります

血液検査は、肝機能検査や腎機能検査、脂肪代謝、骨代謝などを調べるためにも行われます。これは、病気の状態をみる為や、治療中の薬の副作用や合併症を知るためにあわせて行われます。

 

膠原病の疑いがあるときには血液検査以外にも、いくつかの検査が行われます。具体的には下記のようなものです。

 

尿検査

尿検査によって、尿たんぱく、尿糖、沈渣、クレアチニン排泄などを調べます。膠原病では腎機能障害や糖尿病などの合併症が起こるために、治療中も定期的に尿検査を行って腎臓の状態を確認します。

 

画像検査

内臓病変や骨・関節に変形が無いかなどを調べる為に、レントゲン(X線)検査や内視鏡検査などが行われます。
レントゲン検査が出来ない部位や情報が不明確な時には、超音波(エコー)、MRI、CTスキャン、RI(シンチグラフィ)なども行われます。

 

生理学的機能検査

心電図、呼吸機能、脈波、脳波、筋電図、神経伝導速度などによって、膠原病による障害で体の機能に異常が無いか調べます。

 

貯留液の検査

関節が腫れたり、胸や心臓、お腹に水(貯留液)が溜まったりした時に調べる検査です。関節液、胸水、髄液などを取り出し、膠原病なのか、細菌感染による合併症なのかなどを確かめます。

 

病理組織学的検査(組織検査)

病変が疑われる組織(皮膚、筋肉、滑膜、口唇粘膜、腎臓、肺など)の一部を採取して、顕微鏡で観察する検査です。病気の現場をみるには最も良い検査方法です。
ただ、外科的な処置をするため、あらかじめ出血しやすくないかどうか、感染症が無いかどうかなど、安全に出来るかどうか確認します。

 

眼科的な検査

血管の炎症を伴うものは、網膜に変化をみることが多いので眼底検査を行い、シェーグレン症候群では乾燥性角結膜炎をきたすために、涙の分泌を調べるシルマーテストを行います。
ステロイド薬によって白内障や緑内障をきたすことがあり、定期的な検査とともに治療も併せて行われます。

 


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