膠原病の症状をチェック | 膠原病症状ナビ

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膠原病はどんな病気なの?

膠原病

膠原病という病気は、とても複雑な病気で一言で言い表すのは難しい病気です。あえて一言で説明すると「体の中の血管と結合組織に炎症がおきる病気」と言えます。

 

血管と結合組織は、体の中のいたるところにありますので、基本的には体内のどこからでも病気が起こる可能性があります。

 

結合組織とは体内の細胞と細胞の間にあって、その間を埋める接着剤のような働きをしている組織です。結合組織は、細胞へ栄養を供給したり、老廃物を取り除いたり等の大切な役割をもっています。

 

普通の病気は、肺炎や胃潰瘍などのように特定の臓器にだけ病気がおこりますが、膠原病は違います。先ほどいった通り、体中のあちこちから炎症が発生して、さながら同時多発テロの様な多臓器疾患なのです。

 

しかも、急激に始まった炎症はすぐに治まることはなく、ぐずぐずと長引くのが普通です。そのため、様々な症状が長期間にわたって出没して、それからようやく治療が開始されるという事もあります。

 

また、膠原病の治療中も薬を減らすとまた症状が出現するといった慢性の経過をたどることが多いです。

 

「膠原病はやっかいな難病だ」と言われるのは、このように慢性の経過をたどって、体の中のあちらこちらに炎症をおこす多臓器疾患だからです。

 

 

膠原病の名前の由来は

普通は病気の名前を聞くと、それがだいたい体の中のどこの病気なのか理解することが出来ます。例えば、肺炎なら肺におこる炎症ですし、胃潰瘍なら胃に潰瘍がおこる病気です。

 

しかし膠原病と言う字を見ても、どこにおきる病気かはわかりません。「こうげんびょう」という発音から、「高原病」と連想して高山病の仲間かなと思う人もいます。

 

膠原病の「膠原」は、体内の代表的な結合組織の膠原繊維からきています。動物の骨や皮を煮詰めて接着剤として使っているものを「にかわ(膠)」と言うのですが、この「にかわ」のもとになるのが膠原繊維です。また、膠原繊維はコラーゲン繊維とも呼ばれています。

 

現在では、膠原病は必ずしも膠原繊維に異常があるわけではないことはわかっています。

 

膠原病と言う名前が出来たのは、今から約60年前ので、1950年代のころです。そのため、膠原病は病気の中でも新顔といえます。そのため、戦前の教育を受けた医師が膠原病を知らないこともあるようです。

 

 

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膠原病は複数の病気の集合体でもあります

膠原病は一つの病気の事ではありません。いくつかの病気が含まれています。膠原病を提唱したクレンペラーというアメリカの医師のによると、全身性エリテマトーデス、関節リウマチ、強皮症、多発性筋炎・皮膚筋炎、結節性多発動脈炎、リウマチ熱の6つの病気が含まれていました。

 

しかし、最近ではこの6つの病気以外にも、混合性結合組織病、シェーグレン症候群、ベーチェット病、抗リン脂質抗体症候群等も膠原病の仲間と言われてます。

 

膠原病は3つの特徴があります
膠原病は臨床的にはリウマチ性疾患、免疫学的には自己免疫疾患、病理組織学的には結合組織疾患に分類されます。つまり、膠原病は大きく3つの特徴をもっているといえます。

 

 

リウマチ性疾患とは

まず、リウマチ性疾患とはどのような症状でしょうか。リウマチ性疾患とは、体を動かす器官、すなわち運動器(関節、筋肉、骨、靭帯、腱など)の傷みとこわばりを症状とする病気の総称です。関節を構成するのは、骨、軟骨、滑膜、筋肉、靭帯などですが、そのいずれに炎症が起こっても患者さんは「関節が痛い」と言います。

 

膠原病の患者さんの多くも、「関節の痛み」を訴えますし、多くの場合が「関節炎」を伴うので、リウマチ性疾患のなかに分類されます。

 

リウマチ性疾患を病因別にみると次の様になります。

  • 免疫異常(全身性エリテマトーデス等の自己免疫疾患)
  • 感染症(細菌性関節炎など)
  • 内分泌、代謝異常(痛風や偽痛風など)
  • 腫瘍(多発性骨髄腫、肥大性骨関節症など)
  • 退行変性(変形性関節症など)
  • 遺伝的素因の関与(強直性脊髄炎など)
  • 遺伝子異常(マルファン症候群など)
  • 外傷(外傷性関節炎症など)
  • 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎など)
  • アレルギー

 

この中で患者数が圧倒的に多いのが、男性の場合は痛風で女性は変形関節症です

 

 

自己免疫疾患とは

免疫の「疫」とは病気を意味します。すなわち免疫とは「病気から免れる」ことを意味します。私たち人間の体は、こういった病気から免れる仕組み(免疫機構)を備えています。

 

体は外部から侵入してくる病原体を常に「異物=非自己」として認識する一方で、自分の体の成分に対してはこれを「身内=自己」と認識しています。

 

すなわち、身体は「異物」が侵入した場合には、適切な反応をおこしてこれらを排除しようとします。これが免疫反応です。これに対して「身内」には反応しません。

 

この免疫反応が適切におこることによって、身体は病原体の侵入を防いでいます。

 

ところが、自己免疫疾患と呼ばれる病気になってしまった患者さんは、この免疫反応がうまくいきません。すなわち、身体は「身内」をも「異物」と認識してしまうため、「身内」を攻撃する自己抗体や「身内」を攻撃する自己感作リンパ球が出来てしまい、結果的に同士討ちを起こしてしまうのです。その結果、体内のあちことで炎症がおきることになります。
このように膠原病は、自己抗体が血液の中に出現するために、免疫学的には自己免疫疾患であると理解されています。

 

 

結合組織疾患とは

膠原病は血管と結合組織に炎症がおきる病気です。血管も広い意味では結合組織と言えますので、「膠原病の病変がおきる主な場所は結合組織である」といえます。そのため、膠原病を病理学的な目で見ると、結合組織疾患という事ができます。

 

このため。アメリカでは膠原病の事を結合組織病(connective tissue diseases)と呼んでいます。

 

しかし、実際には結合組織におきる病気は膠原病だけではありません。他にも、先天性遺伝子異常が原因で結合組織に異常をきたすマルファン症候群などの病気が多数あります。


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