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リウマチ性多発筋痛症とはどのような病気なのか

 

 

 

リウマチ性多発筋痛症の特徴

高齢者に限って、突発する筋痛、治療しなければ持続する、筋疾患の検査をしても何も異常がみつからないという独特の特徴のある病気です。

 

今のところ原因不明ですが、ステロイド薬が劇的に効くことと、本疾患の20%に側頭動脈炎が共存する(あるいは続発する)ことから、自己免疫疾患の仲間に含められています。

 

欧米人には、珍しくない病気ですが、日本人には少なく、膠原病専門家以外には、あまり知られていませんでした。しかし現在では日本の一般内科の教科書にも記されるくらいの病気にとして知られています。

 

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リウマチ性多発筋痛症の症状

典型てきな症状は、左右対称で近い部位の筋痛が、突然おきます。近い部位とは、肩、上腕、腰〜太もも(大腿部)です。同時に、大きな関節(肩、肘、膝)の痛みも、よくおきます。微熱もよくみられ、ときには高熱を伴います。

 

上記の症状が、高齢者(少なくとも50才以上)におきたときに限り、この病気の可能性を考えます。ある日突然おきるのが特徴です。本人は日付または何をしていた日だったかを、記憶しています。

 

そして、治療しない限り痛みが続くことによって、ほかの日常的な痛み(寝違え、五十肩、筋肉疲労など)とはっきり区別されます。「いつかは覚えていないが痛くなった」、「痛くない時間が多い」、「片方だけ痛い」と言うなら、まずリウマチ性多発筋痛症ではありません。

 

大きな関節の周囲には、滑液包という空間がありますが、肩の滑液包炎を伴いやすいこともリウマチ性多発筋痛症の特徴です。また、しばしば関節リウマチと共通した関節炎(滑膜炎)も共存するので、筋痛と関節痛の区別があいまいなことがあります。

 

 

また、典型的ではない症状としては、熱だけが目立って、筋痛があまり自覚されないことがあります。この病気は血液検査で強い炎症反応を示しますが、ほかには何も異常データがなく(ALPという数値が高いことがありますが)、内臓障害も伴わないので、まったく原因不明となります。

 

関節炎が主体で筋痛と表現されないときは、医師から見ても関節リウマチとの区別が難しいことがあります。

 

また、上記のことからこの病気は生命に別状がないので、診断されないまま年月が経つことがあります。すると始めの症状が突発したのかどうか分からなくなります。

 

また、持続する筋痛によって抑うつ状態になる、またはこの病気そのものが抑うつと関係することがあります。さらに痛みがあるのに、その認識ないし表現に乏しいことがあります。すなわち、リウマチ性多発筋痛症と推定してステロイド薬で治療し、完全に軽快した時点で、痛かったことを思い出す、抑うつがとれて人格が変わる、ということもあります。

 

 

リウマチ性多発筋痛症の検査と診断

上記の症状、突発、対称性、近い部位、高齢に加えて、炎症反応(CRPと赤沈の両方)の高値が、絶対的な診断条件です。リウマチ性多発筋痛症の検査法は、血液検査の炎症反応のみです。

 

症状があるとき、炎症反応がないとしたら、そのうち上昇してくるのではなく、リウマチ性多発筋旄症ではありません。頚椎症でも、突発して持続する、対称性の筋痛がおきますが、この場合炎症反応がありません。

 

ただし、上記の症状と炎症反応のすべてが、感染症(菌血症など)にもみられますから、感染症でないことを確認しないと、診断は確定できません。

 

 

 

リウマチ性多発筋痛症の治療

ステロイド薬、商品名プレドニンを10〜15mg/日のむと、数日で症状が劇的に改善し、2週間ほどで消失します。漸減して維持します。

 

2年ほどで、服薬を中止できることが多く、しかし再燃も多いのですが、問題は痛みだけですから、再燃したらまた治療し、極力服薬を減らす方針が考えられます。

 

ステロイド薬には、確実な副作用があり、少量でも、過去に感染していた結核が再燃したり、元々あった糖尿病が悪化したりします。リウマチ性多発筋痛症は、生命に関わらないのですから、このような危険をもつ高齢者では、ステロイド治療をしない(または鎮痛薬だけで対処する)、という選択肢もあります。

 

 

しかしながら、実際はステロイド治療なしでは、痛みのためにまともな日常生活ができない、いわゆるQOLが大きく損なわれる、という事実もあります。

 

 

リウマチ性多発筋痛症の日常生活の注意点

日常生活における注意点としては、ステロイド薬を服用する際の、一般的な注意点のみがあげられます。

 

 

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