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側頭動脈炎とはどのような病気なのか

 

 

 

側頭動脈炎の特徴

高安動脈炎と似て、大きな血管の壁におきる血管炎です。大動脈に及ぶこともありますが、内頚動脈とその枝である眼動脈、外頚動脈とその枝である側頭動脈、椎骨動脈がおもな部位です。

 

浅側頭動脈が侵されやすく、その血管痛、目にみえるこめかみの動脈肥厚、その拍動がないという特徴が、この病気の名前の由来です。

 

高安動脈炎は、おもに若年層に多いのですが、側頭動脈炎は、高齢者(少なくとも50才以上)にのみにおきるという著しい特徴があります。欧米では最も頻度の高い血管炎ですが、日本では頻度が低いので、膠原病専門施設以外では、あまり知られていないのが現状です。また、治療すれば確実に治る病気です。

 

高安動脈炎が高齢者にもおきること、側頭動脈炎が大動脈も侵すことから、2つの疾患が区別しにくい場合もあります。 しかし、両者はステロイド治療による治り昜さがまったく異なります。

 

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側頭動脈炎の症状

侵されるのが、おもに頭頚部の血管であることから、症状が理解できます。高安動脈炎で解説したような、多様な症状はおきません。

 

こめかみの持続的な痛みが、典型的です。食事のとき、顎を使うと痛くなることもよくあります。目に向かう眼動脈の血流不全によって視界がぼやける、進むと失明、という症状が、この病気の最大の注意点ですが、幸いに頻度は高くありません。高安動脈炎と同様、脳梗塞は滅多におきません。

 

 

熱が目立つこともあり、血管痛があまり自覚されないときは、まったく原因不明の熱にみえます。側頭動脈炎の半数近くが、リウマチ性多発性筋痛症を合わせ持つので、筋痛によって異常に気づき、原因を調べたら側頭動脈炎もみつかったという場合があります。

 

 

 

側頭動脈炎の検査と診断

熱と炎症反応が、原因を調べ始める出発点です。先ほど述べた症状は、拡大解釈すると病的でない様々な痛みにも当てはまってしまいますが、側頸動脈炎の可能性を考える絶対条件は、炎症反応(CRP、赤沈)が高値であることです。

 

高安動脈炎と類似して、画像検査で血管壁の炎症がみつかることもありますが、大動脈主体ではない、頭頚部の血管を映すのはやや難しいという事情から、症状で側頭動脈炎と推定する場合が多くなります。

 

確定診断法は、浅側頸動脈の生検(局所麻酔をして切除し、顕微鏡で炎症を確かめる)です。目に見える動脈を切除できる筈はないと思われるでしょうが、浅側頸動脈は無くなっても障害がおきない血管なのです

 

 

 

側頭動脈炎の治療

ステロイド薬、商品ネプレドニンを30mg/日から始めて内服、緩やかに減量して再燃を防ぐよう少量(維持量)を続けます。欧米では、この2倍くらいの量を使いますが、日本人では殆どの場合、30mg/日で治癒することが今までの経験から知られています。

 

高安動脈炎と異なり、減量に伴う再燃が少なく、殆どの場合、治癒します。失明の危険を防ぐために治療が必須でもあり、病気の進行と治療の副作用の両者を防ぐ妥協点をみつけるという考え方をせず治癒を目指します。

 

それでも副作用は無視できず、とくに高齢者が対象ですから、ステロイドを続けたことによる感染症、高血糖、骨粗しょう症と脊椎圧迫骨折など、深刻な問題を懸念した上で、やはり治療せざるを得ないと考えます。

 

失明だけでなく、低頻度とはいえ、脳梗塞があり、稀に大動脈が裂けたり、動脈瘤の破裂をおこした事例も知られているからです。

 

 

 

側頭動脈炎の日常生活の注意点

自分自身で注意すべきことは少なく、ステロイド薬を多くのんでいる期間(ふつうは入院中)の一般的な注意、過食を避ける、感染症をもつ人に接触しないなどです。

 

 

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